晩酌。
哈爾浜、最後の夜。
のんびりと哈爾浜麦酒を飲んで過ごしている。
ロシア料理のお店「露西亜」で夕食をとり、その帰りにふと考えたことがある。
“犬の飼い方に国民性が表れている。”
こっちに来てから、中央大街という哈爾浜きっての買い物街によく行った。
まるでディズニーランドのような感覚にさせてくれる場所なのだが、どうも犬がたくさんいる。
それも首輪を付けていない。
一瞬、野良犬かと思った。
そしたら、街を歩く人達が、犬を呼び寄せたりなでたりしている。
ここの人達は犬に対して愛着があるらしい。
実際は放し飼いのようなスタイルで犬を散歩させているようだ。
信号も無視して歩く飼い主に犬はよく頑張っている。
これを日本でやったらどうなるだろうか。
人に馴れ馴れしい犬は通行人に絡む。
絡まれた人は嫌な顔をして飼い主をにらむ。
なんで首輪をしない、といいたそうな顔をしそうだ。
そして、結局、飼い主は申し訳なさそうに謝る。
こんな具合だろう。
ある意味、日本らしい。
犬もきっちり管理しなさいということだ。
中国は情報統制はじめ管理社会のイメージが強い。
だが実際はどうであろうか。
日本から見たら、中国は生きにくそうな社会である。
逆に中国から見たら日本はどうなのか。
よっぽど日本社会のほうが生きにくそうである。
いよいよ明日日本に帰る(はず)。
どうも今は観光シーズンではないらしく、ほとんど人とは会えなかった。
一番印象に残ったのは、一緒の部屋だったベルギー人(27)が全裸で寝ていたぐらいである。
ただ久しぶりに外気に触れ、刺激になったはず。
一人でレストランにも入れるようになった。
一人でお酒を飲むようになった。
これだけで、一人で中国に来たかいはあったと思う。
昨今の印象のせいか、中国に一人旅で行くという人をほとんど聞かない。
こんな手軽に行けて、楽しい国はないと思うのだが、、、
春秋航空では北海道―上海便が手ごろな値段で売られていた。
是非、一度中国に行ってみてほしい。
ビールが500ML、80円。
こんな幸せなことはない。
2016.4.8夜
こばやし