名づけ
録りためておいた「本日は、お日柄も良く」を見ました。
原田マハの同名小説をドラマ化したもので、政治家のスピーチなどの書く「スピーチライター」にスポットを当てたドラマです。
人間とサルの大きな違いは言葉を操るかどうかでそれ以外はたいして変わらないと言われていますが、その言葉について考えていることをつらつらと書きたくなりました。
先日のイベントでキャッチコピーをつくったりする中で、言葉とは簡単には扱えないなと実感しました。
例えば「このイベント何するの?」って問いに答えるために「AとBとCとを混ぜた感じ」では到底説明になっていません。
残念なことにそれだけでイベントに来てくれるなら苦労しません。
結果として、そういうイベントに来てくれる人達は「○○(人名)がやっているから」という理由で来てくれます。
裏を返せば目的を立てにくいということなのかもしれませんが。
イベント自体は多くの人が来てくれて楽しいものになりましたが、自分の力のなさを痛感しました。
この試行錯誤の中で考えたことがあります。
「共通言語」を探す。
言葉ってつまりはこういうことなのかもしれないと。
(特定の場合であり、一般的な事象すべてに当てはまるわけではないが。)
60代のおじいちゃんに「ディスる」という言葉が通用ますか?
文化系大学生女子にリーガエスパニョーラの話が通じますか?
たとえは突飛ですけど、まあ一般的には通じないわけですよ。(笑)
それは相手がその話・言葉について知らないからであり、至極あたり前なことです。
ただその至極当たり前なことがいざ人に何かを伝えようとするときにはできなくなります。
(僕が口下手ということは置いておいて。)
いつか縁日みたいなイベントだ!って言った時がありました。
そしたら「縁日って??」という返事が返ってきました。(笑)
相手の前提と自分の前提を同一視してしまうのは悔しいことにほぼ不可避です。
よい教訓になりました。
さて、
僕は自分の言葉を持っている人が好きです。
思ったことをそのまま言ってきたり、独特の思考から生み出された言葉を言ってくる人です。
こういう人に極端に惚れやすいですね(笑)
そういう人と会うと、自分がどこかで耳にした使いまわされた言葉を使っているなと痛感さあせられると同時に、とても嫉妬します。
そういう人の言葉ってとても響くものがあって、まっすぐなんですよね。
人に言葉を残す。
とても難しいけど、そういうことができる人でありたいと思っています。
ここらへんもう少し書きたいけど、今日はこの辺で。
ですます調か、である調か。
未だに安定しません。
2017.06.15
こばやし