選挙
アメリカの次の大統領がトランプ氏になったという。
大統領選挙始まった時点では誰も予想していなかった結果に世界中が慌ただしい。
過激な発言で話題をさらっていたけれども、あれだけ事業で成功してきたのだから、非常に合理的で賢い選択をする大統領になるのではないかと僕は思う。
これまでの選挙戦、ならびにアメリカの人達のコメントを見ていると、いかに国民の声を聴くのがうまいことか。
ポピュリズムに傾倒することはいかがなものかと思うけど、おそらく今は耳を傾ける段階で、一度受け止め反応を見たうえで、新しい世論を形成しようとしてくるのではないだろうか。
経済学でいえば、邪魔が入らなければ、保護貿易より自由貿易の方が経済成長に寄与すると言われてきているわけで、今の日本は自由貿易推進の方向に大きく進もうとしている。
ただ経済成長と言ってもGDPなど統計上の数字にまつわる話で、その指標を振興するかしないかは多くの人が考えなければいけないことになってきたように見える。
電通に象徴される問題しかり、なんで切羽詰まってまでやらなければならないかと言えば会社の成長のためで、それはゆくゆくは経済成長のため、、、みたいな話なわけでしょ。
僕自身は自由貿易の方向を支持したい。
北海道ではTPP反対というのが大きな声としてあって、どっかの駅には横断幕があったりと、毎回驚かされるのだけど、下降傾向にある産業を必要以上に保護するなら、その分将来有望なことに予算を充ててほしいなあと。
ソフトランディングする必要はあるけどね。
これからどこへ向かていくかは分からないけれど、世界の覇権はアメリカ一国から、分散する可能性は高いかもしれない
覇権をとった西欧諸国に加えて初めてアジアの国が出てくるのか。
これからフランス始めいろんな国で選挙が行われるけど、どの国も今よりは内向きな結果になるのではないか。
時代の流れはまた自由貿易とか国際協調の流れにはならない予感がする。
なんとなく経済中心のここ数十年で、グローバル企業が、スタバが鳥取にもできたみたいに、普遍的な存在になりつつある。
経済のことを考えるのに、最終的には哲学というのか、思想は不可欠なものだと思っている。
これから僕等が学ぶ必要なのは政治についてちゃんと学ぶことなのではないかな。
日本はどういう国であり、どうあるべきなのか。
日本では表だって違う国の人が入ってこないから考える契機はあまりないだろうけど、中国人が日本の土地を買っているとか、水資源を抑え始めているとかの噂ある。
それらが実際に目の前に大きな事実として現れた時、日本もアメリカと同じような方向に流れていくことは目に見えている。
分からないものに対する畏怖というのは誰しも当たり前に持つ感情で、金融とかいろんなことが複雑になってるから、それらをちゃんと説明できるようになることはこれまで以上に大事になってくる。
じゃないと、もし日本が同じような状況に出くわした時に、分断を招いてしまう。
今の僕はおそらく消費税だって、TPPだってまともに説明できやしない。
国論を二分するとか、そういうことだけど、それてつまりは自分たちの周りが割れるってこと。
「隠れトランプ」ということが起こったということを忘れてはいけない。
2016.11.10
こばやし