誇りと意地と情熱を。

北大生のブログ。東京出身です。日々の何気ないことから、様々に書き綴ります。

反省

今日の東京は一日雨模様。

ペースを早めたおかげで自分への課題は今日終わった。

マクロ経済、ミクロ経済、財政学、憲法・・・・、ほんと基礎の基礎からやろうと意気込んでたけど、いざやるとなるとなかなか難しい。

 

ただ自分がなにげなく見過ごしていたことにこんなに意味があるのだと思うと感動ものだな、と日々感じる。

 

民法のテキストをやっていた時に、“このルールはローマ法より引き継がれたものです”ということを見ると、法とは現在に存在する歴史なんだなあと。

歴史って思うと、つい昔の話だし、あまり具体的に、これこれで役に立つというものではないけれど、こうして存在するものとしてあるのはどこか不思議なようで面白い。

 

フランス革命とか世界大戦とかこれまでの反省を具体化したものといてある憲法は大切にしなけばならないのだろう。

 

誰かは忘れたけど、「読書とは過去の人との対話である」と言っていた。

言い得て妙だなとつねづね思っているんだけど、読書している人の思考がどこか広いと感じてしまうのはこのためなのだろう。

僕もそうなるといいなと思って本を読むんだけれど、まだまだそこの域に達するのにはひどく時間がかかりそうだ。

 

この前、地元のとあるお店で食事をしていた。

いい雰囲気のお店で、練馬なんかにこんな店あるのかという所。

 

食べ始めてから一時間ぐらいしたころだろうか、僕よりも少し上の女性、その両親という3人組が入ってきた。

 

最初なにも意識しないで食事をしていたのだけれど、話し方からどうも何かを批判しているんだなあと感じていた。

 

そしたら、その若い女の人が「生活保護を受給しておいてなんなんだ」と言っているのが聞こえた。

 

どうも、この前のTVの番組で取材を受けていた生活保護を受給されている人の話をしているらしかった。

ついこういうことに意識がとられるので、少し気を向けつついると、その両親も同調して話しているらしい。

 

生活保護を受給しているくせに、わきまえろ」という発言にはさすがに耳を疑った。

 

今回の一件にかかわらず、生活保護に関して、「生活保護を受給することは恥なのだから、そのことをわきまえてくれ」というぼんやりとした雰囲気があるのは残念だけど、あると思う。

 

たしかに、生活保護費をパチンコにつぎ込んで報道されていたこと始め、そういう報道が印象に残ってしまっているのもある。

 

なにより、お店で食事をしながらそういう話をするのはどうかと思うことは別にして、僕にはそうやって安直に何かを断罪することは受け入れがたいものがある。

 

ある程度の年になって、そうやって一つの具体的なことから全体を印象づけるのは一体全体これまで何を考えていきてきたのかが非常に興味深い。

 

その人達は生活保護だけではなくて、最近の都庁の問題やらいろいろ話されていたので、面白かった。

 

食事に付随する程度の会話なのだろうけど、だからこそ逆にこれがマジョリティだとしたら、やらなければならないことはたくさんある。

 

ひとつの印象からそのことについて決をくだしているようでは、一票の格差なんてどうでもいいような気がしてこなくもない。

 

ただわが身を振り返ってみると、そういうことがないわけではない。

あー、反省。

 

2016.09.19

こばやし